ロレックス・モンテカルロ・マスターズ1000 準決勝 A・ズベレフ戦
準決勝、錦織圭がアレクサンダー・ズベレフを2-1で撃破し、決勝進出を決めた。
前日の準々決勝、マリン・チリッチとの試合は辛抱の試合だった。
復帰後初めてトップ10プレイヤーを撃破して自信を取り戻したように見えた。
そして、準決勝のA・ズベレス戦。
錦織圭は第1セットを先取され、第2セット。
A・ズベレフがハイレベルなテニスを展開する中、辛抱しながらプレーを続けた。
かなり調子は良い。
テレビを見ていて、心技体が整っている感じがした。
調子の良い時の錦織はドロップショットが冴えている。
準決勝ではまさにそうだった。
帰ってきた天才・錦織圭
第3セットでは、ミスになったけど身体の正面の足元に来たボールを
ラケットを身体の後ろに回し、股の間からタッチショットを打った。
コンデションが良く、ノッている証拠だ。
昔の錦織はクレーは苦手なサーフェスだった。
しかし今の錦織はクレーコートを得意としている。
M・チリッチやA・ズベレス相手でも錦織本来の冷静なプレーができれば、
負けるはずがない。
昨年の不調時の不安定なメンタル。
試合中にイライラしてラケットを叩きつけていた錦織はもういない。
相手が食らいついてきても、自分がミスをしても、コートを見つめて
『ふ~』と深呼吸をして落ち着かせようとしていた。
その仕草を見ていると『錦織圭は復活した!』と感じた。
決勝の相手は、クレーキングのラファエル・ナダル。
今の錦織圭なら勝機はあるはず。
マスターズ1000初優勝だ!