ラケットに着いているこの不思議な物は何だ?
このラケットの振動止めの下に3つ着いている黒いコルクみたいな小さい物はなんだろう?
この1年、世田谷区内のラケットショップでストリング(ガット)を張り替えるようになり、
ストリンガーの方が着けてくれるようになりました。これは何のために着けるんだろう??
初めて見た時に不思議だな~と見ていた。
今までストリングを張り替えた店では、この不思議な物を着けてくれる店はなかった。
テニス友達とよくストリングの話をするけど、この不思議な物の話をしたことがない。
実はこれ、『当て革』といってラケットやストリングを守る役目をするものなのだ。
どのような効果があるのか?
こんな小さな物にどんな効果があるのだろうか?
ラケットは、ストリングを張ってボールを打つ。
当然、ラケットとストリングには接点があり、摩擦が生じる。
この当て革を着けるとボールをインパクトする時にストリングの動きを滑らかして、
ラケットやストリングの傷みを緩和する役目がある。
ハードヒッターやストリングのテンションを高めに張る人には、良いアイテムだ。
ストリングがラケットのフレームに食い込まないようにするため、そしてストリングが
フレームの角で切れたりしないように予防するためには効果的なアイテムだ。
プレイヤーの視点では、どんな変化があるのか?
ラケットとストリングの間にこのような緩衝材が入ることで、打球感が変わってくる。
この当て革を着けてストリングを張ることによって、打球感がマイルドになる感じがする。
プレイヤー目線で見るとこれが望ましいことなのか、そうではないのか、それは個人の感覚で選ぶところ。
ただ、中高年のテニスプレイヤーにとっては、打球感がマイルドな方が手首や肘の関節を痛める確率は
低くなるのでメリットはあると個人的には思う。
皆さん、いろいろな意見があるが・・・
ラケットやストリングに関しては、いろいろな意見があると思う。
そもそも打球感をマイルドにしたいなら、ナイロンのストリングでテンションを柔らかくして張ればいい。
自分も3年前にテニス肘に苦しんだ時には、テクニファイバーのXR3を43ポンドで張っていた。
但し、1ヶ月も経たないうちにストリングが切れそうになって、コストパフォーマンスは悪かった。
当時は、フェデラーのシグネイチャーモデルのプロスタッフ90を使っていて、ルキシロン4Gを
55ポンドで張っていた。
ラケットショップの人に『テニス肘になる3拍子が揃ってますね。』と爽やかに言われてしまった。
・ラケットのフェイスが小さい
・フレームが薄い
・ストリングが固い
しかもこの状態で真冬の早朝にテニスをする。
ある意味、テニス肘になって当然だった。
それはさておき、当て革を着けると怪我の予防になるということが言いたい訳ではないのだけど、
テニスをする上での選択肢として、一度試してみるのも良いのかなと思う。
何事も進歩するために試行錯誤する。
上手くなるためにプレーを試行錯誤する。
そして道具も試行錯誤してみることも楽しいことだと思う。